ペーパーレスの時代にあっても「手帳は紙派」は未だ根強いようで、年の瀬や年初めにロフトの手帳売り場に行くとこれでもかと人で溢れている。
僕も「手帳は紙派」の一人で、毎年手帳を吟味するのが風物詩であり楽しみでもあった。
「楽しみでもあった」と過去形なのは、昨年から買う手帳が決まって吟味することが無くなったからなんだ。
ということで、今回は僕を虜にした愛用中の手帳「ほぼ日手帳day-free」を紹介する。
当ブログのテーマは「デスクにまつわるエトセトラ」、パソコン関係やガジェット系の紹介が多いブログだけど、デスクで使うもの全般を取り扱うから、文房具系も今後紹介していきたい。
ほぼ日手帳day-freeの基本情報

まずは「ほぼ日手帳day-free」の基本的な情報を紹介する。
ほぼ日手帳day-freeは「オリジナルサイズ」と「カズンサイズ」の2種類あるんだけど、本記事では僕が愛用している「オリジナルサイズ」のみ紹介していく。
表紙サイズ | 105×148mm(A6) |
ページ数 | 240ページ(方眼ノート/171ページ) |
1冊の厚み | 8mm |
重さ | 約117g |
主な内容
ほぼ日手帳day-freeの内容は以下の通りだ。
- 年間カレンダー
- 年間インデックス
- 月間カレンダー
- 方眼ノート(フリーページ)
- おまけ






構成としては基本に忠実な手帳で、スケジュール管理する上では必要充分だ。
ほぼ日手帳day-freeオリジナルサイズはA6サイズとやや小ぶりではあるんだけど、僕の様にプライベート専用の手帳であれば容量的に不足はしていない。
特筆すべき点は方眼ノート(フリーページ)の多さと、全ページ3.7mm方眼仕様な点だろう。
この2点についてはこの後で触れていくから、偏った意見のひとつとして見てもらえればと思う。
ほぼ日手帳day-freeの良い点
僕が昨年からほぼ日手帳day-freeを使い続けているにはもちろん訳があって、その理由は当たり前だけど僕にとって使いやすいからだ。
では具体的にどの辺が使いやすいポイントなのか、ほぼ日手帳day-freeの良い点を3点紹介する。
- 文庫本サイズのコンパクトさ
- フラットに開く書きやすさ
- フリーページの多さ
あくまで2022年版での良い点、年によっては当てはまらないかもしれないからその辺はご了承願いたい。
文庫本サイズのコンパクトさ
ほぼ日手帳day-freeにはA5サイズ・A6サイズの2種類あって、僕はA6サイズを愛用している。
A6サイズとは105×148mmで、いわゆる文庫本サイズだ。
厚みは約8mm、文庫本サイズとはいえ厚みも含めると多くの文庫本よりも小さいのだ。
ページ数的に上下巻に分ける意味が解らない文庫本ランキング第1位(デスクジ調べ)「ノルウェイの森」よりも薄い。


小さいことをメリットと感じるかは使い方によるんだけど、僕のように数少ないプライベートな予定とメモ書きにしか使わないなら文庫本サイズに小さくても充分だ。
基本的に手帳は自宅のデスクで使うことがほとんどなんだけど、打ち合わせや気分転換でどこかに持ち歩く場合にこのコンパクトなサイズ感は使い勝手が良い。
基本カバンを持たない派の僕にとって、コンパクトで携帯性に優れる点は手帳に求める必須要素であったりする。
それともうひとつ文庫本サイズのメリットとして挙げたいのが、収納しやすい点だ。
「その年が終わればその年の手帳は捨てる」派には全く響かない要素だけど、僕の様に「手帳は捨てずに保管しておきたい」派にとっては収納しやすさは無視できない。


本棚に違和感なくスッと入るA6のサイズ感、これはイイ。
フラットに開く書きやすさ
手帳がフラットに開いて書きやすい。
これはほぼ日手帳day-freeに限らず、ほぼ日手帳の全ラインナップに共通することなんだ。
「糸かがり製本」という製本方法を採用していることが要因で、手で押さえなくてもフラットの開いた状態をキープできる。

リングタイプではないのにフラットに開く、これは文字を書く上でものすごく重要なんだ。
僕は以前プレゼントで貰った、おそらく高価であろうシステム手帳を使っていたんだけど、紙を綴るためのリングがとにかく邪魔で使わなくなってしまった。
ルーズリーフやリングノートを使ったことがあるならわかると思うけど、見開き付近はリングが手に当たってとにかく書きにくいんだ。


オンラインやクラウドでスケジュール管理することも多いこの時代、あえて紙の手帳を使っている人は書くこと自体が好きだったり、自分の字で手帳を埋めていくことに喜びを感じる人達だと思う、僕もそう。
そんな人達にとって「書きやすい」ことはこの上ないメリットだ。
「リングがないのにフラットに開く」。
ほぼ日手帳の開発者は「書くことが好き」な人の気持ちをよく理解しているし、「書くことが好き」な人なんだろうと感じている。
フリーページの多さ
ほぼ日手帳day-freeにはフリーページが171ページある。

手帳要素のメインであるカレンダーページが12か月で24ページ割いているのに対し、フリーページ171ページはかなり多い印象だ。
僕は一瞬でも気になったことを手帳にメモするのが日課で、例えば下記のような内容をメモ帳代わりにフリーページに書いている。
- 気になる映画
- 気になる本
- 気になる言葉
- 気になるニュース・出来事
- ブログのネタ
- DIYの寸法メモ
- 落書き
結果的にメモしただけで終わり、その後に全く生かされないメモも多くあるんだけど、メモ魔な僕にとってフリーページが多いことは重要なんだ。
メモページ・フリーページの残量が気になると、メモする内容も自然と取捨選択してしまう。
メモ段階で取捨選択することも一概に悪ではないんだけど、僕のような凡人はメモ段階で取捨選択するような選球眼と判断力は持ち合わせていない。
一旦メモに落とし込んで、そこからゆっくりと時間をかけて情報を吟味していくのが僕のスタイルだ。
かなり大げさな表現だけど、僕にとってメモページ・フリーページの多さは可能性の大きさを表していると言っても過言ではない。
僕の友人にも、手帳選びの決め手に「メモページの多さ」を挙げる人は数名いる。
統計学上全くあてにならない調査だろうけど、「メモページ・フリーページの多さ」は手帳選びにおいて一定のニーズがあることは間違いない。
ほぼ日手帳day-freeのイマイチな点
ほぼ日手帳day-free愛好家の僕だけど、今後改善に期待している点があることも事実だ。
僕がほぼ日手帳day-freeに不満を感じている点を3点紹介する。
- 全ページ方眼
- 表紙がダサイ
- 無駄なページが多い
あくまで2022年版でのイマイチな点、年によっては当てはまらないかもしれないからその辺はご了承願いたい。
全ページ方眼

ほぼ日手帳day-freeは全ページ3.7mm方眼になっている。
この点は長所としてして挙げる人も多いかもしれないけど、僕はちょっと異を唱えたい。
ほぼ日手帳day-freeはA6サイズのコンパクトな手帳ということもあって、ページが方眼で埋め尽くされていることで方眼の圧迫感がスゴいんだ。
どこを見ても3.7mm感覚で線が引いてあることを、やや息苦しく感じてしまうのは僕だけだろうか。
全ページ方眼を無くせとはもちろんいわないけど、方眼もなにもない真っ白な無地ページがあってもいいんじゃないかと感じている。
そもそも無地ノートが好き
それから、そもそも論になってしまうんだけど、僕はそもそも方眼より無地ノートの方が好き。
無地ノートにハマったのは遡ること数年前、とある国家資格試験の勉強をしているときだった。
その試験は回答を導きだすために図形を書いたり複雑な計算をしたりが必要なんだけど、そんなとき抜群に書きやすかったノートが方眼でもなく罫線でもなく、無地ノートだったんだ。
その試験勉強が3年にも及んだ結果、すっかり無地ノートジャンキーになってしまった。
試験勉強が終わって数年経つ2022年現在も、何をするにも無地ノートを使うようになったのだ。
話しが脱線した、ごめん。

表紙がダサイ
これはほぼ日手帳day-freeに限らずなんだけど、ほぼ日手帳シリーズは別売りのカバーを装着することを前提にしているせいか、表紙がダサイ。
ダサイと言っては失礼だけど、お世辞にもオシャレだとかカッコイイだとか思えるデザインではないのは確かだ。
僕の感覚で言えば、ほぼ日手帳ラインナップの中でもday-freeは特にダサイ。
百聞は一見に如かず、まずはほぼ日手帳day-free2022年版の表紙を見て欲しい。

半年以上使ってダメージを受けていることもあるけど、これはビジュアル的に優れているだろうか。
ちなみに裏表紙は青一色のシンプルな外観だ。

「カバーつけろよ」って意見はごもっともなんだけど、「コレだ!」と思えるカバーに出会えていないからまだ買う気はない。
「トラベラーズノート」のようにシンプルなレザーカバーが欲しいことは心に決めていて、もしトラベラーズノートのA6サイズが販売されたら間違いなく買うぞと意気込んでいる次第だ。
トラベラーズカンパニーさん、A6サイズのトラベラーズノートも是非ラインナップに追加を。
そしてほぼ日さん、カバーなしでも「イケる」デザインにしてくれればありがたい。
無駄なページが多い
無駄なページと言えば失礼この上ないけど、僕にとって無駄と思えるページがいくつかある。
- Favoritesページ
- Giftsページ
- Graphページ
- 雑学紹介ページ



例えばFavoritesページ、これはお気に入りの映画や本・音楽を記録するページなんだ。
自分が見聞きしたものを記録しておきたい気持ちはよくわかる。
かくいう僕も映画・本の記録を残したい派で、何に記録しているかと言えばそれ専用のノートを作ってそれに記録している。
記録したい派の人は、それぞれノートだったりデータだったり記録する手段を持っていて、手帳に記録するかと言われればたぶんしないだろう。
しかも、Favoritesページは40個分しか書けるスペースがなくて、1コマも小さいから映画や本が好きでその記録を残したい人にとっては全然容量不足なんだ。
仮に映画や本の記録用のページではなくいっそのことフリーページにしてしまって、好きなようなに書けた方が使いやすいと感じる。
同じような理由で、Giftsページ・Graphページなんかもいっそのことフリーページにした方がいいんじゃないかと感じる。
雑学ページはマジでいらない
Favoritesページ以上にいらないのが、雑学を紹介しているページだ。
- 二十四節気のこと
- 手帳使い方アイデア
- ストレッチ
- いろんな国のおやつ

手帳とは本来持ち主の情報で余白を埋めていくものであって、手帳の作り手側が紹介したい情報は正直不要。
こんなページを作るくらいなら、フリーページを増やすかもう少し薄くして欲しいと切に願う。
手帳選びに迷ったらほぼ日手帳day-freeも検討を

ということで、愛用手帳「ほぼ日手帳day-free」を紹介してみた。
僕が感じる良い点・イマイチな点は改めて下記にまとめておく。
コンパクトで自由度の高い使い方ができる一方で、無駄なページもあったりとややアンバランスな感じもある。
ただまあ僕にとって現在使いやすい手帳ランキング堂々の第一位で、おそらく来年以降もこの「ほぼ日手帳day-free」をまんまと買ってしまうのだろう。
A6のサイズ感とフリーページ(方眼ノート)の多さは僕にとっては物凄く魅力的なのだ。
手帳選びを迷っている人、ほぼ日手帳day-freeが気になっている人、この記事が何かの参考になれば幸いだ。
ちなみに手帳用ペンは、ジェットストリームエッジを愛用中。

