今回ご紹介するのは、ボールペンの「ジェットストリームエッジ3」。
以前愛用ボールペンとして紹介した「ジェットストリームエッジ」の3色バージョンで、当たり前だけどジェットストリームエッジを3本買うよりも安いしコンパクトなんだ。
0.28mmで油性というジェットストリームエッジ最大の特徴はそのままに、黒・赤・青色を1本でまかなえる携帯性とコンパクト感は中々良き。
ジェットストリームエッジ3の基本情報
機構 | 回転繰り出し式 |
軸仕上 | 先軸:ABS樹脂、アルミグリップ付 後軸:アルミ+塗装 クリップ:ステンレス ダイヤル:ABS樹脂 |
サイズ | 軸径:Φ11.8×厚さ:14.9×全長:145.1mm |
重量 | 17.2g |
ボール径 | 0.28mm |
カラーラインナップ | ブラック、ホワイトレッド、ツートンターコイズ |
定価 | 2,750円(税込) |
冒頭でも軽く紹介したんだけど、「ジェットストリームエッジ3」を簡潔に説明すれば「ジェットストリームエッジ」の3色ボールペンVer.だ。
ジェットストリームエッジに黒色以外を求めない層には1mmも響かないとは思うんだけど、僕の様に手帳を色分けして書きたい人なんかにはオススメしたい。


ジェットストリームエッジを3本買って赤と青の替え芯で3色3本のジェットストリームエッジを用意するのと比べて圧倒的に経済的だし、何より1本で済む物理的なコンパクトさと携帯性の高さは魅力的だ。
ペン先に施された色付けが地味にありがたい
3色ボールペンで重要なポイントのひとつが、「今は何色を使っているのか」を把握しやすいかどうかだと考えている。
ジェットストリームエッジ3はペン先が0.28mmと極細で、ペン先の色を見てペン色を見分けるのは結構難しい。
で、ジェットストリームエッジ3はそんな不満が出るのを察知していたかのように、ペン先の手前に帯状に色を付けて一目瞭然で判別しやすくなっている。



- 黒ペン=色付けなし
- 赤ペン=赤色
- 青ペン=青色
写真だとわかりにくいかもしれないんだけど、実際に肉眼で見れば不自由なく判別できる程度にハッキリと色付けされている。
合理的なスピロテック機構
ジェットストリームエッジ3はしつこいようだけどジェットストリームエッジの3色Ver.。
ジェットストリームエッジ3には3色ペンゆえの独特な特徴があって、それがスピロテック機構なんだ。
一般的な多色・多機能ペンのボールペンは、軸の中心から離れた位置に各色の替芯が装着されます。そのため、ペン先を繰り出した際は、各色のペン先が軸の中心に向かって少し「斜め」になります。写真では、黄色の破線が軸の中心、赤の破線がペン先(筆記面に近い側)の中心を示しています。これにより、単機能のペンではある程度寝かせても問題なく筆記できる角度でも、一般的な多色・多機能ペンでは「筆記面に近い側の替芯だけ」が、さらに寝かせた角度となり、「寝かせ書き」と同じ現象を起こすことがあります。
引用元:三菱鉛筆
スピロテック機構はこの現象を起こさない利点があります。
引用しておいてアレだけど、この文章だけでスピロテック機構を理解できる人が一体どれだけいるだろうか。
ということで、文章だけで伝えるのが難しいから画像と動画に頼る。
いずれも公式サイトからの引用だから、間違いない上にわかりやすい。

ペン先が真っすぐ繰り出されることによって寝かせ書きの状態を防止できる。
らしい。
理屈は何となく理解できるんだけど、実際自分でジェットストリームエッジ3を使っていてスピロテック機構の恩恵がどれほどのものかよくわかっていないのが正直なところ。
「スピロテック機構で良かった~」なんて経験は今のところない。
かと言って、邪魔をしていることもないから評価の難しい機構だ。



アシンメトリーなペン先
先に紹介したスピロテック機構に関連して、ジェットストリームエッジ3はペン先がアシンメトリーな配置になっているんだ。

ボールペンと言えば、軸の中心にペン先があることが通常だと思うんだけど、ジェットストリームエッジ3は違う。
スピロテック機構によって、3本の軸を傾かせることなくペン先に向かって真っすぐ繰り出すためにはこのアシンメトリーが欠かせない。
パッと見で明らかに中心からズレた位置にペン先があるのが特徴だ。


右:ジェットストリームエッジ3
そんなことを言われると違和感を感じるかもしれないけど、実際に使ってみると違和感は全く感じないから安心して欲しい。
もしかすると使用開始当初は違和感があったのかもしれないけど、今となっては全く違和感がないからすぐに慣れると思う。
ジェットストリームエッジ3の良い点
ジェットストリームエッジ3の良い点を紹介する。
- 3in1のコンパクトさ・携帯性
- 程よい太さで握りやすい
ボールペン界の相対評価ではなく、「ジェットストリームエッジと比べて」良い点ということで理解して欲しい。

3in1のコンパクトさ・携帯性
何と言っても3色ボールペンゆえのコンパクトさ・携帯性の高さはジェットストリームエッジ3の揺るがない特徴だ。
僕は主に手帳用にジェットストリームエッジ3を愛用している。
手帳の使い方に寄るとは思うんだけど、僕の場合は仕事系の予定を黒色・プライベートな予定を青色でかき分けていて、更に公私ともにクソ重要事項を赤色で書くことがお決まりなんだ。
自宅で使うならば、ジェットストリームエッジを3本色違いで用意しておけば事たりるんだけど、持ち歩く場合を考えると1本で済むのは大きなメリットだろう。

写真のように、手帳の表紙にジェットストリームエッジ3をくっつけるのが定番となっている。
手帳を持ち歩くときはいつもジェットストリームエッジ3がお供。
手荷物はコンパクトに限る。
ちなみにジェットストリームエッジを紹介した記事でも書いたんだけど、ジェットストリームエッジ3もクリップはクソ使いにくい。
程よい太さで握りやすい
ジェットストリームエッジ3はややぽってりとした丸みを帯びたフォルムをしている。

あくまで「ジェットストリームエッジと比べて」であって、ドクターグリップなんかと比べれば圧倒的にシャープな見た目だ。
見た目で言えばシャープでキリっとしたジェットストリームエッジの方が好みなんだけど、握り心地という点ではぽってりフォルムのジェットストリームエッジ3の方が好き。

グリップ部分の太さに大した違いはないんだけど、グリップより上の部分が太いことで僕の手にはしっくりくる。
店頭にテスターがあれば、是非とも手に取ってその握り心地をチェックしてみて欲しい。
ジェットストリームエッジ3のイマイチな点
ジェットストリームエッジ3のイマイチな点を紹介する。
- ダイヤル式が使いにくい
ボールペン界の相対評価ではなく、「ジェットストリームエッジと比べて」イマイチな点ということで理解して欲しい。

ダイヤル式が使いにくい
ジェットストリームエッジ3は「回転繰り出し式」と呼ばれる機構でペン先が出て来る。

ダイヤル式とも呼ばれるんだけど、これはマジで使いにくい。嫌いだ。
ダイヤル式が嫌いな理由は2つある。
- ノック式より操作しにくい
- ペン先を収納できる位置がわかりにくい
ダイヤル式は3色ペンの定番機構ではあるんだけど、ノック式と比べ操作性に難があると感じている。
ただ、僕的には「ペン先を収納できる位置がわかりにくい」ことを非常に問題視している。
ノック式ならばシンプルにON・OFFしかないところ、ダイヤル式はその中間が存在してしまうんだ。
以前ジェットストリームエッジを紹介した記事で書いたんだけど、0.28mmという極細のペン先ゆえに、衝撃にとてつもなく弱い。
ペン先が出た状態で床に落とそうものなら、ペン先が痛んであっという間に書けなくなってしまう。

で、ダイヤル式だと「ペン先が少しだけ出ている」状態が存在するために、ペン先を痛めてしまう可能性がノック式と比べてグンと上がる。
僕も何度か経験していて、ペン先を収納したはずが少しだけ出ているなんてことは0.28mmのボールペンにおいては結構危険な状態だ。
多色使い派にはジェットストリームエッジ3がオススメ
といことで、愛用ボールペン「ジェットストリームエッジ3」を紹介してみた。
僕が感じる良い点・イマイチな点は改めて下記にまとめておく。
ボールペン界の相対評価ではなく、「ジェットストリームエッジと比べて」良い点・イマイチな点ということで理解して欲しい。
ジェットストリームエッジと比べて、概ね想像しうる程度の長所・短所があったんだけど、形状的に太くて握りやすいのは使ってみて初めて気づいた意外な長所だった。

ジェットストリームエッジ3は3色ボールペンでありながら、見た目もカッコよくてジェットストリームエッジ同様に開発者のデザインセンスには感心する。
「ダサい文房具は嫌だ、けど高級文房具には手を出せない」といった僕のような庶民の気持ちをよくわかっている。
この価格でこのデザイン、極細な多色ボールペンを求める層にまさにうってつけのボールペンだ。